縁猫(6)少しずつ弱っていく…

病院から帰ってくると、クッタリしなくなってホッと一息。けれど、やっぱりあまりミルクを飲まないままで、ちょっと飲むとやめて寝てしまう。

寝姿が、くたばっているように感じられて、日に何度もドキッとする。
目覚めて鳴く声も細々として生気が感じられない。

もう何時間おきにミルクとかではなく、目覚めて鳴くたびに排泄とミルクを繰り返す。
夜中もそばに箱を置いてちょっと鳴いても野遊は起きだしてミルクの用意。

寝不足というのは別に感じない。野遊は睡眠時間は元々変質的なので、結構対応力に富んでいる。

外出は、ゴスケがいるときは頼み、ゴスケがいないときは予定返上して野遊はもっぱら乳母。

ミルクのあと抱っこして体に触っていると、しきりと喉を鳴らしてうごめいている。
あの精力的な子の様子とはすごく違うので、野遊はもう心細くてどうしようもない。

影武者にまた知らせておこうかとも思うが、まだ大丈夫っぽい、と期待もかすめ、やたら知らせて心配させるのも無念で、影武者はプー子と今週末に来訪予定なので、それまでに何とか元気にしておかねばと思う。