縁猫(12)懐かしい手の荒れ

ryo-rya2017-07-28

なんだかにゃぁ〜

影武者が野遊のこのブログを見たとか言っている。

まいいか・・・見ると思わなった野遊が甘いか

このブログも影武者がグラウンドを作ってくれたんだしね

何このブログ。はてなダイアリーとか。知らずに、ただグラウンドに書いてるだけの野遊。

こんな出来損ないの猫は、もし貰い手が出てきたとしても、実情を見て、やっぱり要らないということになるだろう。発育不良なので。目もまだよく見えていないようだし。前足は歪んでいるし。何しろ小さくて、220グラム。普通に成長した猫の半分以下の重さ。

でも、もしかして夏までに、きれいな子になっているかもしれないので、貰い手探しを続けておこうという気持。どうも当初はこういう事情で、この子は小ぶりなんですよと説明して、その上でほしい、という人がいるかもしれないなんて期待している面はある。ほぼダメかもだけど、野遊は、これを取り下げたら、自分があきらめることになるので、動物愛護協会に、この子の紹介記事の申請を取り上げないでいる。

でも野遊は先行き一条の光明を見てはいる。

この子はムリにでも給餌すると、その後はぐったりして、しばらく動かずに転がっているが、ひと眠りして、野遊がのぞき込むと、気配で顔をあげ、少し元気になっている。やっぱり食べさせたからだ、と思う。

いくら食べさせても同時に下から溶けチョコ便をタラ〜タラ〜では、身につかないままだが、病院で処方してくれた粉末の整腸剤に願いを込めて、1滴、また1滴と口中に垂らしこんでいる。

あんまり悲惨な状況を影武者に伝えたくなかったけれど、まあ〜も〜ど〜でもいいわ

給餌でムースやミルクやチョコ便のしずくや飛沫を浴びたタオル類は、よほど浴びたものは捨てるが(着てたTシャツ含めすでに何枚も捨てたが)(だってさすがにいくら小さくてもチョコ便がついたものを洗うの嫌だ)、そのたびに捨ててもいられないので、洗う。ほかのものと一緒に洗えもしないので、置いとくと汚いし、そのたびに野遊がお湯で手洗いしていたら、野遊の手指は、実に久しぶりに、ガサガサだ。

それで思い出した。

プー子が生まれたときも、野遊の手はガサガサになった。すでに半分くらいは紙おむつを使用していたが、やはり、日に何度も何度も水や洗剤に触れていたからだ。

それで、野遊は、自分の手を、懐かしいなと思った。