秋のヒマラヤトレッキング 20 ルクラ坂

ryo-rya2017-12-26

*荷を担いで先を行くサントス→
ルクラの下り坂は、ほどよいウォーミングアップ。

これが帰りだと、このゆるやかに長い上り坂は相当こたえる。
今回は、帰りはルクラの下方の道をサルケへと歩くので、この坂は通らない。

坂が終わり、のどかに歩いて行く。左手下方は田園風景のように野原や畑が広がっていて、青空と緑が美しい。右手はやや高くなっていて、上方は人家と畑。

ここをうっかりのんびり通り過ぎてしまうと、帰り道で、はてこんな道を通ったかしらと思い、つまり記憶から飛んでしまうことがある。なぜならルクラ坂は印象的だし、やがて着くタドコシあたりからまた印象に残っていき、この通過道が記憶から飛んでしまうのだ。

サルケへの分岐点がどこだかわからなくなったり、不安に襲われる。野遊が前回、そうだった。1,2回目は同行者がいたので何とも思わなかったが、一人だと、何の導きもなく自分でコントロールしながら行くので、うっかり見過ごして歩いていたことに気づくのだ。

きっとチーチャも、この美しい道を、記憶に残すことなく通過しているのだろうな。
チーチャは今、緊張して、初めてのヒマラヤ第1歩を踏み出しているのだ。