秋のヒマラヤトレッキング 47 初めて行く道 

10/30(月)Salung2960∼Phurteng3040∼Junbesiジュンベシ2700m 

リングムから左に向かうパルプへの道を分けてまっすぐ進み、ジュンベシに出る。
この道は初めて踏み込む「ジリへの歴史街道」だ。
加藤保男さんがジリから登り歩いてルクラに出た、その懐かしい苦難の道だ。
野遊は是非この道を歩いてみたかった。
本当に歩いているのだなあと思うと、じんわりと足元から感慨がせり上がってくるのを覚える。

高度の壁がないのでチーチャは元気そのもの、いつも野遊のかなり前を、だれの干渉も受けずに自由に歩いていた。チーチャは今まではツアー参加や山仲間と列を作って歩いていたそうで、列の先頭はガイドや添乗員やリーダーたちであり、先頭を歩くことはもちろんのこと、一人歩きも、これがチーチャの「初体験」だ。
   
そのかなり先を、サントスが二人分と自身のリュックを担いで(最初より減って合計27キロくらい)ゆっくり歩いて行く。サントスはランチタイムの場所や、先に決め合った、今日の宿泊地まで、勝手に歩いて行く。

ガイドではないので景色の説明や、ロッジの手配なども不要。でもサントスは結構後ろを気遣ってくれて、チーチャが道を間違えて違う筋に入ろうとしたとき、遠くから声をかけてくれたそうだ。それが、「Hey,You! 」と呼び止められたそうで、チーチャはあとでちょっと文句を言っていた(^-^;
「あのねぇ〜私はユーじゃないよ、千秋ですよ、千秋、千秋」と連呼。呼びにくいのかもと思って野遊も一緒になって「チーちゃん、チーチャ」と連呼( *´艸`)
                    
サントスは最初に野遊の名を覚え「エリコ」と呼ぶのだが、チーチャの名は、紹介したのに覚えず、それからも名を呼ばなかった。