秋のヒマラヤトレッキング55 トレッキング終了

ryo-rya2018-11-28

サントスは不安そうに「僕はここで別れる」と言った。1500Rsほどの宿泊費を自分も支払うとは思っていなかったらしい。どこに行くのか、ドミトリーのような各安宿はあるかもしれないが、カトマンドゥをあまり知らないらしいサントスに、今から何ができるのだろう。もう夜だし。
野遊は「大丈夫、私が招待するから」と言った。

夕食はまだだったけれど、疲れて外に出ていく気力はなく、それでも野遊は夕食に街に出ましょうかとチーチャに聞いたが、チーチャも今から食事する気はないと言い、では休みましょうと、各部屋に入った。

部屋はシャワートイレ付きで、もういっぱいシャワーを浴びた。お湯はちゃんと熱かった。洗ってあるバスタオルも置いてあって、ようやく安心してベッドにバッタリ。

乗り物を利用したけれど、歩くよりもホコリと砂と、汚れだらけの本日の旅だった。

ああ。終わった。やっとだった。今回ほどくたばったトレッキングは初めてだ。
最初から足の調子が悪くて、どうしても治らずに、日は近づいてきて焦り、ついに出発してここまで来た。昨年、チーチャにもう1年延長してもらったので、あとがなかった。キャンセルも考えたが、チーチャは野遊が誘ったから行く気になったのだ。野遊が行かなければ、とてもこのようなトレッキングの催行は不可能だ。自問自答しながら、結局予定のコースをこなしたのだった。