ヒマラヤポカラトレッキング15「ポカラ初日」

暮れかかったポカラの街を、シュレスとともに登山用品店を探し、トレッキングシューズを買った。シュレスが店員のおじさんに、靴をタクシードライバーに盗まれてしまったので、ネパーリ価格で売ってくれと交渉してくれた。アイゼンはどうしようか…そのとき野遊はもうがっかりしていて、こんなにスタートが悪いなら、近所巡りでマッタリして帰ればいいやと思っていた。何か気が抜けていたので、アイゼンを買わなかった。でも靴がないとどうしようもないので買ったが。

失ったトレッキングシューズはアルカの製品で5万円の高級品。田部井順子さんが宣伝していたもの。8本歯のアイゼンは劒沢などを歩いた、大事な思い出のある良い製品だ。

誰も盗んだネパーリを悪いと言わない。むしろそれは当たり前で、トランクから全部出してもらう前にタクシー料金を支払ってしまった野遊が迂闊だったといった感じだ。・・・また失敗か。

夕方はスバスが遊びに訪問してくれて、明日からプーンヒルなど巡るそうだ。スバスともう一人ポーターと、シュレスと野遊の4人でポカラのレイクサイドを散策し、夕食をごちそうになった。彼らの夕食は、モモ(ネパール式餃子)とビールだけ。

スバスはビールをしたたかに飲み、餃子を大皿に何回もお代わりして精力的に喋っていた。

道すがらスバスの明日からのトレッキングクライアンズ男女4人に出会った。若いイタリアーノで明るく楽しそうだった。