ヒマラヤポカラトレッキング16「バス停Hyangiaヒェンザ」

ポカラに着いた初日は午後を過ぎていたので、各種手続きはできず、次の日に一気に行なった。銀行で換金、シュレスは何度も来ているのに場所も何も知らず、どこの銀行が作動しているのかわからず、朝から行動しているのになかなか進まない。野遊ひとりで奔走した。

TIMS,ACAPも手順悪くなり、下欄にシュレスの名を入れれば済むものを、シュレスは観光会社を通していないから自分の名前を書くのはいけないと言い、行ったり来たり手間暇をかけ、結局GHの山岸さんが手伝ってくれて解決するまでに、すっかり午後になっていた。

ラストの難関は明日のバスのチケットを購入するのだが、どこで下車するか。先に調べておいたけれど地図にも書かれていなくて、登山口のバス停の名も不明だったので、これは現地の人に聞こうと保留にしていたものだった。

山岸さんも知らないようで、調べてくださったが、野遊が思っていた場所と違う。ずいぶん時間をかけてそのバス停の名を探した。イラストマップみたいなものに載っていないかと、街の案内地図なども片っ端から探した。

ダンプスから内院コースに入る計画。普通はバスまたはタクシーでPhediフェディで下車する。茶店の横の階段を上ってやがてダンプスに到着する。またはそのまま林道をタクシーで登って、歩かずにダンプスに着くトレッカーもいる。ダンプスは旅行地として知られてもいるのだ。

野遊はフェディのずっと手前の登山口から入って、ダンプスまで縦走したいのだ。なんというバス停で下車すればいいのか。こんな簡単なことがどうして現地の人わからんのだ?

みんなが使用するWAYを知ってるばかりで融通が利かない。

でもこればっかりは野遊も譲れない。バスに乗ってしまえばそのままフェディまで連れて行かれてしまいそう。

山岸さんがタクシーの運転手さんを呼んで、ま結局タクシーで行くこととなり、一緒にあれこれ言い合い、運転手さんが知り合いに電話しまくり、ようやく見当を付けた。

「Hyangiaヒェンザだ」。

山岸さんが運転手さんと話してタクシー代800rsと決まった。実額は400rsもしないのだけど、なんせネパールはメーターなんか見ないから。でも決めてもらえて手間が省けた。

ようやく明日のことが決まり、夕食はGHからレイクサイトに出たところにある「カフェコンチェルト」という素敵なレストランで、シュレスとスパケッティを食べた。とっても美味だった。

ふう・・・初日に荷物が届かなくて1日遅れ、そのあとはこれでもかと難関続きだったけれど、何とかここまでこぎつけた。