ヒマラヤポカラトレッキング31「チョムロンにて」

5/3 (金)Sinuwaを出発…2;30…チョムロン

 

シヌワからチョムロンまでは、急な階段を半山くらい降りに降りて登りに登って長い吊り橋を渡ってチョムロンに着く。次第にマチャプチェレが背後に遠ざかっていく。この先、プーンヒルのほうに行くので、再び良い角度から仰ぎ見ることになるから寂しくない。

チョムロンでランチタイム。大きな村だけれど、なんとなく惹かれない。行きもここに投宿しなかった。行程上偶然だけど。

休んでいたら、中国人の若い男女が、黙ってスマホを野遊に見せた。見ると、そこに、英語で、「ここからポカラまで、費用はいくらですか?」と書いてある。

と言っても、どういう経路で帰るのか。聞くと、彼らは英語ができない。スマホの文は、中国語で書いて英語に変換したものだった。

彼らはスマホを示して、「ここに英語で答えてくれれば自分たちは中国語に変換して読むから」というジェスチュアをした。

シュレスと話し合ったが、ここからいくらかかるかなんてわからない。ルートによっても違うし、どこから乗り物を利用するか、また、宿泊回数だって個人差がある。そして二人の食事の加減も不明だし。

でも野遊の勝手な解釈のもと、ここから最短コースを下るとして、交通費もざっと想像して、コースや想像額をメモに書いて渡した。「アバウト」と言い添えて。

彼らは無表情で声も出さなかったのでちょっと失礼だと思ったが、別れ際、こちらを見てニコッとしてくれた。きっとお礼の気持ちだろう。

さて、ここから下山するなら、彼らへのメモに書いたとおり、シワイに行ってバスを利用するか、ガンドルンへと急降下するかになる。

野遊はそうしないで、タダパニ方面に向かって山道に入って行った。