ヒマラヤポカラトレッキング40「ありがとうポカラ!」

トレッキングは終了した。

ヒェンザから入山してダンプス登山を満喫できたし、内院の奥まで行けたし、ゴレパニ周辺の観光ルートも歩いた。雨も多かったけれど午前中はたいてい晴れて、山々の絶景も堪能できた。自分の体と、携わった人たちと、山神に感謝。

空GHで山岸さんにアイゼンをお返ししてお礼を述べ、心ゆくまで温かいシャワーを浴びた。これが何よりのごちそうだ。夕食はシュレスなしで、近くのチゴイネルワイゼンというパスタ料理屋さんに行った。

このGHに、数日滞在している日本女性がいて、顔を合わせたので言葉を交わし、一緒に近所のスーパーに行って飲み物を買ったりした。彼女はひとり旅行で、ポカラを選んだようだ。このGHからアンナプルナが見えるので楽しみにしてきたそうだが、ここ数日曇って残念な状態だとか。

明日早朝、一緒にサランコットの丘まで行かないかと誘われる。タクシーで往復するそうで、歩くつもりはないらしい。昨日もフェワコ湖を、現地人にボートを出してもらって遊覧したそうで、何やら優雅な旅をしている。野遊は8時過ぎにポカラから国内線で発つので、それに間に合えばいいから。もし晴れたら同行すると約束した。

ところが次の日。4時過ぎに外を見ると、しっかり曇っていた。これでは今日も残念。5時に出発を言い合っていたのを返上して、一緒に朝食をいただく。空GHで朝食を注文すると、パン食とご飯食があり、野遊は両方体験している、両方おいしい。でも下山して今はご飯食がいいなと思った。

お味噌汁とご飯。海苔と卵焼き。海苔は1枚を日に炙ってハサミでチョキチョキして出てくる。野遊は梅干し持参しているので、それに添えた。実はドン・キホーテ(日本のお店)でのお菓子コーナーで、たくあんを見つけたので一袋買った。子供の小指くらいの細いたくあんが、一つずつ包装されている。それをロッジで出会った日本人トレッカーに分けてあげると、たいてい喜ばれた。と、こういうものの残りをご飯と一緒に楽しんだ。

さあ、空GHのご夫妻にお礼を述べて、昨日から仲良しになった旅の友に別れを告げて、タクシーでダムサイトの国内線エアポートに向かおう。

ポカラ、ありがとうポカラ。さようならポカラ。ごきげんよう、また来ます。きっと来ます。次はサーキットコース!!!