千の記憶(0)ゼロからの言葉

2023年3月。

72年、無事に生きてきた‥‥宇宙の神様に感謝。

小さなころから、折に触れ様々なシーンを思い起こす。

年月を重ねて、思い起こしきれないほど記憶が積まれた。

楽しいこと嬉しいことのほかに、その逆のことも多い。

誰にも知らせないで勝手に書き綴っている「野遊」のブログ。内緒の非公開というのでもない。生暖かくひっそり自由だ。

今の生活は週に数回、定期のストレッチ会に呼ばれて指導、ほかにランダムにオーダーが入るくらいで、それが仕事と言えば仕事。

このストレッチの会は、介護されるようになる身を遠くに追いやり、自己防衛して自力で暮らしていこうという「介護予防」を主旨とする会なので、高齢者の多い鎌倉市民の方々には、それぞれ週に1回ずつながら、貴重な時間帯となっている。

もう自分も引き際を考え、これ以上増やさないようにオーダーをお断りしているが、需要は増える一方で、高齢社会を実感する。実技についてなど、自分は別に優れたインストラクターというわけではないと思っているのだが、空気を読んだり明瞭な台詞などが心地よかったりわかりやすかったり、これは演劇をやってきた賜物かな。

森木エリ子、他の日はフィットネスクラブでプールやジムに(ぼちぼち)励み、良きトレーナーやジム仲間にも恵まれ、年相応の身体の不調と向き合ったり、改善に取り組んだりして暮らしている。

夫婦と猫との二人と一頭暮らし。息子と娘は独立していて、孫は3歳と5歳。今は静かに落ち着いた平和な時期だと感じる。怒涛の時期を越えた過去もある。

興味は将棋観戦と登山。頭脳アスリートは豊島将之九段と羽生善治棋神、スポーツアスリートは山岳王の望月将悟さんのファン。

コロナ禍の収まり具合によっては、ヒマラヤトレッキングを再開したいと思っている。日本の山々はもう手に負えないけれど、ハイキングは続けたい。

過去の体験が自分を支えてくれて今が作動している。

もし千の記憶を書き綴っていったとして、書ききれるかわからない。そこまで生きているか、大事な親族たちも誰かから抜けていく日が来る。そして自分も白紙に立ち返る日が来る。そうっとここに記していこう、ぼちぼち出発、ゼロからの言葉。