流氷旅行 2 病院ショッピング

ryo-rya2016-02-26

左膝の上のほうに水が溜まってピカピカに膨らみ、圧痛を伴い熱も帯びている。

整形外科では左膝の水を抜いてくれたが、次の日には元の木阿弥でパンパンになっている。今は悪化の発展途上のようだ。「でもだからってこんなに水が溜まっているのでは、放置しておくと悪さするから抜いたほうがいい」と、I医師。水は茶色がかっていたが濁ってはいなかった。そのあと左右の膝にヒアロルン酸の注射。チク。ああ〜この恐怖。でも我慢。ちょっと「厚ぼったい苦痛」が和らぐけれど、一進一退の繰り返し。

腰から下のレントゲン撮影では骨棘もなく骨と骨の間も均等で、特に異常は認められないとしても、半月板損傷などだとレントゲンではわからないので、MRIを希望してみた。I医師は自分からMRIを撮ろうとは言わなかったが「撮ればよくわかるね」とは言った。彼としては「異常ないはずだ」という思いがあったのだろう。

MRIも特に問題なし。リウマチの血液検査も打診してみたがI医師、「検査しなくてもいいから」と。彼はリウマチの専門医でもある。

整体師は「腰からきているようです」と左側の腰にテーピング。
接骨医は「右肩からきていますね」と、背骨の右側を左へ左へと押してくれる。
スポーツジムのトレーナーは「血行をよくしましょう」と、全身マッサージ。

「膝に負担をかけないで運動するのは水中ウォークがいい」という医師と、
「腫れているうちは何もしないほうがいい」という医師と。

周辺の筋肉を強化して膝を支えるべく腹筋運動はじめストレッチをがんばる日々。

けれどこれらも「治療」ではない。「対処療法」に過ぎない。
治療を伝授してくれる医師がいない。原因が不明だから対策がわからない。

周囲の人は心配してくれて口々に病院を紹介してくれる。7件も8件も病院や整体院を渡り歩き、毎日どこかに「行っている」。

まさに病院ショッピングだ。

それぞれ言うことが違うようで、よく吟味していくと、どこかが共通している。そこを探って、あとは自分で考える。

変形性膝関節症、内側側副靱帯損傷・・・どの症状も思い当たるようで悶々。けれどすっぽりそのままでもなさそう。微妙に違う。例えばまだ「変形」していないし…つまり足膝腰の腱鞘炎みたいなものでしょうか。

ついにストックを持って歩くはめに。バス停にバスが来ても、あと3メートルを小走りできずにバス逃がす。なにこれ。だれこれ。

顔が悪くても頭が悪くてもよござんす、足だけは悪くしたくない!と言うと、スポクの友が大笑いしていた。ああ春が来てしまう。苦しみだしてはや3ヶ月。

(写真は前回は屋久宮之浦岳花之江河の鹿・今回は屋久杉)