安達太良山連峰(7)これが安達太良山、あの光るのが・・・

あの光るのが阿武隈川・・・が見えたかどうかはわからないけど(かすんでますし)。乳首の頂上は岩ゴロで狭かったけど、反対側に行くと静かな場所があり、そこにも数人、座ってお弁当を食べたりしている登山者がいた。こちら側からは下れないことになっているけれど、下れそう。ちょっと手をかければ下り道になりそうなので、そうすればいいのにと思った。登路と降路を分ければいいんだ。そうすればあの混雑は免れる。

この頂上に立って、野遊は感慨があった。十代のころ、高村光太郎の詩集を読みふけったので。

きれいな空・・・と思って空を仰いだ。10分足らずでとっとと下りにかかる。

下りもほかの団体に巻き込まれで保々の態だったが、そこから薬師岳までは歩きやすい道で、飛ばした。そこでも団体さんにはしばしば・・・。ゴンドラからの人々が間断なくやってきてはすれ違うが、一本道なのでこちらは道をあけるのだが、もうマナーも何もない。うすらさびしい。

薬師岳につくと、ガスがあがっていた。それは素晴らしい眺めだった。そこからゴンドラに乗って安達太良高原に下りた。ゴンドラは6分ほどだが、スキー場の斜面を流れる紅葉に目を見張った。ゴスケはゴンドラが揺れるのを怖がっていた。