山梨の新年「美しい山々」

このお正月、登山とは無縁の野遊だったが、偶然にも山を眺めることができた。
あることで宿泊した山梨県の石和のホテルの窓から、すごい景色を見た。
山々が広がり、富士山のほうから朝日が昇ってくるようで、それっと
笛吹川の橋の上まで行き、富士山の左手からのご来光を見た。
息をのんだ。四方を山に囲まれた場所だ。
南アルプスが赤々と染まりだし、金峰、大菩薩が光り出した。

昼は一宮というところに行ったのだが、八ヶ岳の全容が見渡せて、なだらかな裾野を南アルプス連峰のほうに伸ばしていて、もう涙がでるほど美しかった。
(あとで八ツに行った登山者から、横風が強くて歩けず、顔半分凍傷だとか)
南アは右手に甲斐駒、手前は鳳凰三山、その影にちらと白く仙丈、北岳がのぞいていて、鳳凰の切れた左手から農鳥、その向こうに塩見、赤石、悪沢まではっきり見た!
シフォンケーキみたいに白く包まれた雪山の中、雪を寄せつけぬ甲斐駒の圧巻!

山座同定しながら、胸は高鳴るばかり、感動の嵐、嵐だった。

用事の合間に時間があったので御坂峠のほうに行ったら雪で通行止め、時間と競争でもう少し、河口湖方面に走って(車)、途中で引き返したが、見晴台があって、山間を逆三角に仕切って浮かび上がる大きな富士山に思わず声をあげた。

見るというのもいいものだ。
地元の方は、こんなに全部見えるのは珍しいと言っていた。
登山家の地元の方がいて、山座同定を確認したら全部正解大正解!
自分が登った山って、わかるんだ遠くから見ても。
新年のお年玉かな、きっと一生忘れないから。

・・・実は悲しみの中での、美しい景色だったのであります。
ルネはおうちで二日間、お留守番でした。