野遊の12月 14「ツアー感想」

ツアーは集団旅行のことであり、今は山でも海でも多い。知人が「どこどこへ行った」と言うと、最近はツアーである場合が多い。ひとり参加も気軽にできる。人間関係の寂しい時代なのかもしれない。

考えを転ずれば、集合場所から解散まで「連れて行ってもらえて」簡単便利、友を誘ったり計画を立てたりしなくとも「ここに行きたい」と思ったら電話で参加できる。費用についても最初に納入して途中で頭を悩ますこともない。

でも登山のツアーは、野遊はあまり賛成できない。企画がどうあれ登山は自己責任を特に必要とする世界なので、「連れて行ってもらう」というのは安易であり危険でもあると思う。それに低山ハイキング、ポピュラー登山あたりの参加者は、どうも身をゆだねる傾向にあると感じる。基本がなっていないと思う。これは以前から、登山中にツアーに遭遇して感じてきたことだ。

野遊がこのたび参加した某旅行社は日本のツアー登山、旅行などのさきがけ的な会社のひとつで、歴史がある。ヒマラヤ、ヨーロッパアルプスのトレッキングはじめ、他国の名山のツアーも数々あり、百名山ハンターツアーもある。これはすべてショートカットで、バスでふもとからふもとに移動して2座往復するとかもあり(v_v`)。
レベル表示があり、難易度は5段階で、最も高い5は、黒部の下の廊下、朝日連峰を北から南に縦走などというのもある。たまに特別バージョンで6というのがあり、それは人が滅多に入らない、マニアックな山となる。北アの毛勝山などだ。

これらの登山はおそらく、ある程度の打診などが為されるものと思う。また、参加する人もそれなりに経験のある人だと思う。それに人数的にも列を為してゾロゾロということもないだろう。

ガイドもそれに合わせて段階があるのかもしれない。(でも野遊は朝日で傍若無人なツアーに遭遇したことあり。このブログの2010年「朝日連峰」の8と、21に記載した)

北アの人気ルートや、低山ハイキングあたりがガイド、顧客共にコワイ状態なのかも。会社がガイドを、もっとしっかり仕立てあげ、せめて往きのバスの中で、本日の登山について、必要なレクチャーがあるべきだと思う。もちろんマナーについても一言ほしい。