温泉から温泉山行 8 この温泉ですべてが賄える

ryo-rya2013-09-02

「この温泉ですべてが賄える」と、どなたの言葉だったか。
寝具のお粗末さも、スペースの狭さも、食事のまずさも、すべてこの温泉で賄えますと。

温泉に近づくとトイレの臭気はぐんと高まるし、トイレに行くのも憂鬱だし、
乾燥室もなく、干し物類は小屋の外の屋根の下にロープが張られてあり、ハンガーは一人一つ。
今日は好天だけど雨天の日は困るだろうな。

けれどこの温泉ですべてを賄えると言うことができると思う。
温泉が最高の御馳走!

ゴスケ「缶ビールがまさに飛ぶように売れているけど、こりゃぁボロ儲けだなあ」と、自分もゴクゴク。
「今寝たら夜眠れないので起きてる」と言いつつ、自分のスペースに入り込んでグーグー。

夕食は5時から。あまり広くない食堂兼ロビーで、早く着いた順に呼ばれる。
野遊たちは早い到着だったので5時。食べ終わるそばから入れ替わる。みんな速い。
食後に割り箸を自分で割り箸入れ(段ボール)に捨ててから食器をカウンターに出す。

歯を磨いて寝ようとすると、明日は猿倉に下るという隣の女性が半身起こしてじっとしている。
20時半まで寝ないように、身を起こしているのだそうで、女性用露天風呂に入りたいからと。
野遊はできたら寝ようとしたけれど寝られず、20時半になってしまったので、
隣の女性について行って露天風呂に入った。

景色はもう見えないけれど、何ともささやかな幸せ。
女性たちは昼間の男性の真似をして、ヘリに座ったり、立って伸びをしたりしている。
昼間、男性たちを見て、やってみたかったのだろう。
「テン場からシルエットが見えるので、やめたほうがいいですよ」と、たしなめる女性の声もした。
まさかだけども、現に下からライトを向ける人もいて、なんだろねこんな時に(怒)。

戻ってきて、さあ今度こそ寝ようと目をつむった。

広くて明るい清潔なトイレの夢を見た。
「わあこんなきれいなトイレが鑓温泉にあるのね」と、言っている夢。
やっぱりなんかしきりと望んでいたことがあったのね・・・(^_^;)