16 不帰(かえらず)の避難小屋から百貫の大下りへ

時間的にもうそろそろというころ、不意に不帰の避難小屋が現れた。11時40分。
お昼までにここを通過するようにとの祖母谷温泉の方の忠告を、なんとか守れて前半はホッと一安心。
ここで昼食にする。ゴスケがまた冷たい水を汲んできた。(小屋の近くにある)

12時10分、さあここから後半戦だ、「百貫の大下り」に向かう。
気を引き締めていこう〜!! 
と、まだ元気だった・・・のだけれど・・・

ガイドブックに「鎖場があり」「これだ!」「ジグザグ道が続き」「ここだ!」と通り過ぎ、
貫山を右上に見てずいぶん経ったのに、まだ道が続いている。

途中、二人のソロ男性とすれ違った。彼らは時間的にも、おそらく避難小屋泊まりだろう。

不帰避難小屋から祖母谷まで4時間半となっているので、1時間に10分の休憩で3回繰り返し、
「あとワンピッチ歩けば下り切れる」と思い込んでしまった(>_<)
「もう大下りは過ぎたし、登場物もみんな出てきたので、終わるころ」と思ったのが間違いの元だった。

全然終わらない。
ガレ場が出てきたら終点真近で、結構大きなガレ場を横切ったので、もういいんじゃないですか?

標識はたまにあるけれど、「祖母谷←→白馬」だけ。「ここはどこ」とは書かれていない。

まだ百貫の下りなのかなあ。百貫山はとっくに過ぎちゃったけどなあ。

狐に化かされて、堂々めぐりしているのですか?
終わらない。16時が過ぎてしまった。16時半も過ぎてしまった。