十勝岳 1 ちょっと北海道

北海道の山は利尻島利尻岳と、大雪山の旭岳の二座のみ。
どうしたって飛行機を使うほど何しろ遠いし知り合いが住んでいるわけでもないので、行く機会はなく、行こうと思ったらこちらから意識的に機会を作らなければならない。

9月は何としても、先月辿った白馬〜祖母谷コースのもう少し北方に稜線を伸ばした雪倉、朝日コースを歩きたくて、仲間を探したのだがこれが日程が合わない。

野遊は蓮華から入って雪倉の山腹の鉱山道を歩きたかったので、この道は以前は山道として地図に載っていなかったころとか、バリとして黒い点線(赤でなく)で書かれてあったころとかあったものが最近ノーマルルートで掲載されだしたので、登山道として整備されたのだと思う。
でも鉱山道を一人で歩くのは躊躇があった。
行けば行けるのだろうが、できるだけ同行者を得ようと探したのだ。

日程だけでなく、まだ一般的によく知られていないのか、鉱山道コースに尻込みしてしまう人もいて、それと雪倉ってどこ?と聞く人もいて、これでは一緒に行けない。

あまりよく地図を眺めて考えているうちに、ひとりで行こうかなという気持が頭をもたげるのだが、一応周囲の者にはソロは基本的には避けると約束したこともあるし…愛する朝日連峰だけは単身で逢いに行きたいので、「ソロはごくまれな行為」として取っておきたいし。

なんて思っているうちに日が経ってしまい、同じその日を、今から急に山行計画立て直すのは粗相が出そうでダメ。

そこでまいたびツアーのリストを見ると同日に、ちょうど計画されていたのが十勝岳と旭岳。日が迫っていたけれど電話で問い合わせると「1名あいています」とのことでセーフ。雪倉を、こちらにスライドさせた。

偶然遠い山となった。

でも遠い気がしない。北ア雪倉のほうが野遊には遠い感じ。