北アのゲートキーパー焼岳 5 松本電鉄

駅に向かう道を急いだお陰で、予定の松本電鉄線出発には少し(20分弱)間があった。ゴスケはお腹がすいたらしく、駅前のお蕎麦屋さんでお蕎麦を食べてから行くという。立ち食い蕎麦屋さんもあったので、それを言っているのかもしれない。ゴスケは普段から大食いなのだ。

野遊は先に改札口を通ってホームに入ると、もう電車が止まっていたので、どこに乗車しようかなと思っているうちに、もうゴスケがやってきた。食べなかったのかなあと思うほど早いが、ちゃんとお蕎麦を食べてきたそうだ。(ー_ー;)

狭いような固いシートに座っていると、初めてこの電車に乗った遠い昔が思い出された。長い列に加わり長い時間待って乗車した23時○分発の「アルプス○○号」。ああアルプス広場よ!夜行発松本には夜明けに着いて、肌寒く重い体で階段をボッタラボッタラ昇り降り、冷え切った松本電鉄に乗車して新島々駅に向かった。何度行っても連れて行ってもらう気分から卒業できず、覚えなかったが、ある日突然「覚えた」。それからは・・・ああ懐かしいジワ〜ン。カラスの行水のようにお蕎麦を食べたばかりのゴスケは何思うやら、一緒にいながら別世界。

15時20分、新島々に到着。接続しているらしい上高地行の松電バスに乗り込んだ。
16時40分、中の湯温泉バス停にて下車。