焼石岳 12 野遊の「D.S.D.D」

今回、野遊はダブル・ストック初使用。
数年前まではストックを持たない登山者だった。
でも足腰が効かなくなってきたという自覚があり、知人に勧められて1本ストックを持ってみたら、知ってしまった蜜の味。これは楽だわ〜と、喜んで頼ったら、右利き野遊、たちまち体が右に傾いてしまった。
異変を感じ、整体師さんにも指摘されたのがつい最近で、今からどうしよう、すぐには治らないけれど、まずはダブル・ストックに切り替えることにした。
今日は「D.S.D.D」だ。(ダブル・ストック・デヴュー・ディ)(*^^)
急いでちょっと練習したけれどまだまだ使い方が下手で。

中沼登山口から9;⒛出発、急登コースを金明水小屋に向けて出発。
歩き始めのトップはリーダー。ちーちゃんが続いて、野遊。それから写真家さんと茨城さんが続いた。

背後から写真家さんが野遊に「ストック大事にしてしまってあるの?」と聞いた。あ・・・野遊はストックをザックに括りつけたままだった。このような歩きやすい道で、ストックをいちいち突いていたら、かえって疲れるのではないか。使い慣れている人は、どんな種類の道でもストックがあるほうが歩きやすいというが。

この一行で、素手の写真家さん以外は、全員ダブル・ストック使用だった。野遊は歩きにくそうな道になるまではこのままでいたかったので、ストックを手にしないでいた。

道はどこからか、いつの間にか傾斜がかかっていった。胸の奥から前奏曲が聴こえてくる。