野遊・東日本大震災7  「家畜、ペットたちの命」

今日も飢餓に死んでいく被災家族の家畜、ペットたちの実態。

福島第1原子力発電所の事故で避難指示が出ている圏内で、犬猫の救済活動をしている 「犬猫救済の輪」からのお願いメールを見た。

20キロ圏外の避難指示が出て、 犬猫を残して避難せざるを得なかった住民。
1週間、2週間、3週間・・・ こんなに長く立ち入り禁止となるとは。
飼い主がたは、数日と思って置いて来た。
三週間過ぎても帰れず、内緒で帰宅した人もあり見つかり戻される秩序も乱れる。

飼い主がたの心痛は極限に達している。海外からも心配の声が高まっている。
飼い主からのSOSは「家の戸を破ってもいいから食べ物を与えてほしい」「せめて外に放してやって」など。

救済手続きを得た愛護団体が家の中に入って見たものは地獄だった。
頭と尻尾を残した魚の骨のようになっている猫。
飢餓で気が狂ってしまっている犬。そして共食い。
ふらふらの野犬も多く、防具をまとった救援隊から逃げるのもいる。
食べ物も捕獲器も足りない。
愛護センターはすでに収容能力を超えている。
早く、早く助けたい。

国費が出ていない。官邸にお願いしているそうだが、答えが得られない。
いくつかの救済隊がいたたまれずに自費で行動に出ているが、人手も費用も限界をとうに超えている。

「犬猫救済の輪 動物愛護ドキュメンタリー 」を検索してほしい。
みんなに実態を知らせ、救済費の協力を呼びかけたい。
みんなの少しずつの協力金が、救援隊の行動を支える。
このたびの被災者がたへの義援金の何千万分の一の額で、この子たちの命は救われる。
人命救助が最優先ながら、その終息を待ってからでは、命は間に合わない。今日もペットたちが餓死している。
犬猫は食べなくとも何日も生きていられるから、なお悲惨で、どんな苦しみの中にいることか。

馬、牛などの家畜たちはどうなっているのだろう。家畜が全滅すると保証金が出るそうで、それならと敢えて放置する人もあるという。でも命たちは飢え苦しみ、時間をかけて死んでいくのだ。そういう人たちの何という身勝手さよ。そういう人たちに、税金で保障が支払われるのか。暗澹たる思いがする。

2011年4月21日、立ち入り禁止区域に無断で入った人は罰則制度となった。管総理は 「ことが収まるまで待ってください」と訴えた。ことが収まるまで待っていたら、命が間に合わないのだ。

もっと周知されるように報道すべきだ。国費を裂くべきことだ。救済会は官邸に要請メールを出しているそうで、有志は参加してと呼びかける。野遊もメールを出したが、対処されるのを待っている時間がない。動物たちを救え。まずは救済隊に寄金。人間への義捐金の何千万分の一の額でまかなえるのだ。